所沢からの刺客!?「はし拳全国大会」に想いを込めて
2025/07/22
皆さま、こんにちは。料亭 濱長です。
秋も深まり、全国的にも珍しい土佐伝統の「はし拳」を愛する者たちが一堂に会す、『土佐はし拳全日本選手権大会』が、2024年10月4日に開催されました。当日はたくさんの笑い声と土佐弁が飛び交い、まさに“土佐のおきゃく”を体現したような一日でした。
濱長も、強豪チーム「藝拳会」として大会に出場させていただきましたが、今回、思いがけずご縁をいただいたのが、なんと埼玉県所沢市からはるばる初出場された徳永雅則さん。
SNSで「ひとりではしご酒」という人気ページを運営されている徳永さんは、2022年に高知を初めて訪れ、そのおおらかな酒文化と人々の温かさにすっかり魅了されて以来、幾度となく高知に足を運んでくださっています。
今回は、徳永さんが春のおきゃくで出会った呉服店「特選呉服いしはら」社長・石原文子さんに誘われ、はし拳に初挑戦! 石原さん、そして飯田さんとともにチーム「aiiro」を結成され、濱長にも特訓にお越しくださいました。
ご指導させていただいたのは、女将・濱口実佐子。にぎやかなお稽古のひとときは、私たちにとっても大切な「文化の継承」そのものでした。
「いらっしゃい!」の掛け声から始まるはし拳は、ただのゲームではありません。お酒を酌み交わしながら、人と人との距離を近づける土佐の粋な知恵と心。そんな文化を、遠方の方にも楽しんでいただけたことは、私たちにとっても本当に喜ばしいことでした。
当日の大会では、惜しくも私たち濱長チームと対戦の末、チーム「aiiro」はベスト4という好成績!石原さんと飯田さんは、なんと有段者を次々と破る快進撃を見せ、会場を大いに沸かせてくださいました。
「まさか4位なんて!」という石原さんの驚きと、「SNSに堂々と載せられる!」と語る徳永さんの笑顔が印象的で、土佐の文化はこんな形でも受け入れられ、広がっていくんだと実感した瞬間でした。
濱長では、これからも「はし拳」をはじめとする土佐のお座敷文化を守り、広めてまいります。観光やイベントで高知を訪れる際には、ぜひ一度、お座敷遊び体験にも足を運んでみてください。
来年もきっと、また素敵なご縁に恵まれますように。